OneStepのプロジェクト

OneStepのロゴが完成しました:プロジェクトマネージャーとして考えたことを振り返る

火ねずみ

このOneStepメディアでも使われているロゴは、
2023年06月から作っていくプロジェクトが始まり、2023年10月から正式に公開されました。
このロゴ作成を進めている時のレポートは、あやちゃさんがまとめてくれています。
OneStepのプロジェクトから内容を確認できますので、そちらも見てみてください。

OneStepでは、コミュニティに必要なもの、欲しいものを自分で作っていくために、
やりたい人、得意な人が集まって自発的にプロジェクトを進めていくことが時々起こります。

今回は、ロゴを作っていくプロジェクトを振り返りつつ、
プロジェクトを進めていくうえでこういうところを気を付けていたなぁ、ということをまとめていきます。

その中でも特に、ビジネスでマネージャーをやる時とは大きく違う、
オンラインコミュニティでのプロジェクトの進め方について、書いてみたいと思います。

マネージャーとして気を付けていたこと

今回のプロジェクトメンバーを大まかに役割で考えると、
ロゴを制作するデザイナー2名、コミュニティ内外の広報担当1名、マネージャー1名という体制でした。
マネージャー的な部分を担当していた自分としては、
その役割は「ロゴを作るデザイナーが作業を集中できるように環境を整えること」と考えていました。

こういう時に意識しているのは足さずに引くことで、今回のプロジェクトでいえば、
デザイナーとして動く人が、ロゴを完成させるために必要なことに集中できるように、
ミーティングやスケジュールを設定したり、進捗管理や連絡や調整などの仕事を
他のメンバーで担当するように割り振る、という辺りがポイントでした。

感情面での配慮は特に大事で、ゴールに向かう方向以外のケアが必要な状況は予防しておいた方がいい、
と自分は考えています。正しいことを言っても上手くチームが動かないのは、
こういう感情側面での方向性のずれに無頓着だからなのかもしれません。

こういう感情面で方向性がズレることに対する予防という観点は、
オンラインコミュニティでの活動ならではの視点で、
ビジネス上の仕事としてマネージャーを担当する際にはあまり意識されないことかもなぁ、
と思ったりします。

感情面で方向性がズレることに対する予防ってどうやるの?

例えば、経験の少ないメンバーがいる時、納期が迫っている時などに、
どう対処すればよいかを考える局面があったとします。

通常のビジネス場合、プロジェクトメンバー内では状況を説明して説得したり、
タスクの割り振りを変えたり、追加のメンバーを入れたり、
場合によってはメンバーに担当を外れてもらったりします。
プロジェクトの外の人との人間関係であれば、同じように論理立てて説明する場合もあるし、
場合によっては権威や権力が強い人の後ろ盾を借りて納得してもらったり、ということもします。

オンラインコミュニティでの活動の場合は少し違うのかな、と思います。
ビジネスのために集まっているのではなく、そもそもが仲間や友人としての関係性が先にあって、
プロジェクトがスタートするからです。そんな関係で言いたいことも言えないというのも変な感じです。

そういう前提の違いもあって、今回のプロジェクトでいえば、
まず言いたいことを言える環境を作り、記録を残しながら話し合いをすることが大事であったといえます。
ロゴを作るにあたってこれができたらいいよねとか、これは避けたいなとか、
できればこれもやりたいとか、そういうものを最初の時点で出しています。
後はこれを元に、どうしていくかをメンバーで相談して決めていく、という形で進められます。

心の余裕を作るためにミーティングをする

感情の方向性がズレないように整える、という観点でミーティングを観れば、
また別の意味が見えてきます。ビジネスでもミーティングはしますが、進捗確認のためであったり、
議論や討論の場であったりします。

「心の余裕を作るため」ということを第一にミーティングを設定する、というのは、
今までの考え方から見れば、少し変なことに感じるかもしれないです。
ただ、特にオンラインコミュニティでのプロジェクトでは心の問題が
プロジェクトの成否に関わるのだとしたら、そのゴール設定は大事なことなのかな、と思います。

タスクを一覧化して分業して、一人一人が黙々と作業できていればよいのですが、
実際には個人個人にプロジェクト以外で気になることはいっぱいあるし、
作業に集中しようにも締切が気になって焦ってしまう、自分のスキルが低く感じられて自信が持てない、
アイディアが発散して集中できない、など集中しようにもできないことも多いはずです。

そういう集中できない要素について、例えばミーティングで雑に相談できて、
マネージャーやメンバーから集中タイム作りましょうかとか、
締め切りはこういう理由で余裕なので大丈夫ですとか、こういう形で貢献できてますよとか、
作業する人の頭の整理に貢献できる環境があったらどうでしょう。
案外やってて楽しいし集中できるし成果も出る、そういう風になるのかなぁと私は思います。

喧嘩してまで成功させたいプロジェクトなんて無いよ

自分たちで進めて自分たちで完成させたロゴについて、プロジェクトを振り返る形で眺めてきました。
ビジネスとは違って、オンラインコミュニティで仲間と一緒に進めるプロジェクトの場合は、
間や友人としての関係性が前提でプロジェクトが進んでいきます。

そういうプロジェクトでは感情面で方向性がズレることに対する予防が重要になり、
感情面での摩擦が少ないことが、結果としてプロジェクトの成否に
大きく貢献することになると考えられます。

オンラインコミュニティの中のプロジェクトのボトルネックは、感情面での摩擦なのかもしれません。
そうだとすれば、喧嘩してまで成功させたいプロジェクトなんて無いよ、
という考え方もあるよなぁと思ったのでした。

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