2025年:意思表示を形にする時代の創作活動

2025年という年はどんな年になるかと考えれば、
それは創作活動——自分の意思表示を形にしていく活動——が重要になる年だと私は答えます。
あなたはこれを聞いてどう感じますか?
この記事は、私がこれまでに学んできたことや、OneStepで活動してきたことを元に、
自分自身の一年の計画の指針となるものをまとめた内容になります。
正解はどこにある?
なぜそうなるかを少し考えます。
2024年を大きなくくりでまとめれば、
「どんな痛みを伴おうとも、誰にとっても理想的な正しさを貫く」という意見と、
「誰にとっても理想的な正しいことを追い求めた結果上手く行かなかった」という意見と、
この二つが対立した年と私は捉えています。
この両者の意見の前提になるのは、「誰にとっても正しいことは存在する」というものです。
この前提が間違っているとしたら、「誰にとっても正しいことは存在しない」という意見になります。
この記事は、この「誰にとっても正しいことは存在しない」という前提からスタートしています。
この前提を採用するとすれば、自分の行動や感情、意思に対する「正解」は、
他者や一般的な価値観ではなく、自分自身の目的からしか導き出せない、ということになります。
創作活動とは、自分の中にあるものを形にしていく活動ですから、
この動きを基にして仕事や趣味に向き合い、目の前の人を助けていくことが上手く行く時代になった、
ということになります。
自分自身の目的を見つけるための方向性
自分の行動や感情、意思に対する「正解」は、自分自身の目的からしか導き出せないといっても、
どんな目的を持てばいいのかは悩ましいことです。
ただし、2024年までの色々な出来事やニュースなどを眺めてみれば、
上手く行かない目的と上手く行く目的の方向性は見えてきそうです。
- 自我の存在を強化する活動は上手く行かず、自我を超えて世間に調和するは上手く行く
自己充足、自己実現、自己肯定、自己評価といった自分にフォーカスした活動は、
視野を狭めて上手く行かないことを我慢して無理やり行動する方向に向かう。
自我から離れて自分の外に目的を置き、他者や社会を喜ばせる目的を選ぶ。 - 自分の直感から外れる活動は上手く行かず、自分の直感を信じた活動は上手く行く
頭で考えて正しいと思った活動は、想像もしていなかった状況の変化やトラブルによって
思ったほど上手く行かない。
頭の中の言葉(内省言語)の活動を止めて、五感を働かせて、自分の中の本音に耳を傾ける。 - 周りの人に恐怖を与える活動は上手く行かず、周りの人を安心させる活動は上手く行く
正しいからといって他者をコントロールする形を取る活動は上手く行かない。
周りの人が安心する形のコミュニケーションを取り、
味方になってくれるような動きを心がける。
創作活動で考えるとシンプルで、要は誰かが楽しめる作品を作れば受け入れられて広まっていく、
という感覚で取られるとよいのかなと思っています。
目的が定まれば、AIは目的に向かう力を加速させる
目的が定まれば、つまりは何をやっていくかが決まれば、どうやってやるかは自ずと見えてきます。
近年ではAIが人間の思考活動のかなりの部分をサポートできるようになってきました。
どうやってやるか(How)はAIが教えてくれます。
たとえば、外国語の学習、小説執筆、音楽制作、動画制作、
さらには論理的思考スキルの習得やコミュニケーション技術の習得なども、
必要な知識やスキル、それを身につけるための参考資料の紹介やトレーニングメニュー作成まで含めて、
AIを上手く使えば簡単に手に入れられる時代になりました。
また、AIは誰とどんな関係性を作っていくか(Who)についても
大きなサポートができるようになってきています。
星新一の短編『肩の上の秘書』では、小さなロボットが人間の意志を補完し、
スムーズなコミュニケーションを実現する物語が描かれています。
リアルタイムで活用する場面はまだ少ないですが、音声入力による双方向の会話は既に実現されていて、
今後は日常生活でもAIを介してコミュニケーションを取る場面も増えてくるでしょう。
アンガーマネジメントや人見知りの克服などの対人間に対する問題解決も
サポートしてくれるようになるはずです。
AIができるようになるのがまだ先かな、というところがあるとすれば、
意思表示をして何をするのかやりたいのか(What)、物理的な活動(When and Where)になるかと思います。
AIに入力するプロンプトには人間の意思が含まれていて、この意思がなければAIはなにも生み出さない。
ここにまだ人間の役割があるわけで、だからこそ創作活動——自分の意思表示を形にしていく活動——が
重要になる、と私は考えているのです。
意思を形にする最初の一歩
自分の目的を定めて意思表示していき、自分の直感を信じて、
誰かを安心させていく活動を始めていくための最初の一歩を考えてみます。
- 人生の目的、10年単位の目標、1年単位の目標、1カ月の目標の繋がりをぼーっと眺める
言葉にしようと思わずに、自分は何がやりたいんだっけか?ということを
ゆっくり時間を取ってぼーっと眺めておきます。
書き出しておきたいと思うものがあれば、どこかにまとめておきます。 - AIをトレーナーとして使ってみる。
自分に対したトレーニングメニューを作ってもらいます。
例えば、外国語を学ぶ、ブログ記事や文学作品や音楽を作る、
あるいはロジック思考・アンガーマネジメント・人見知りの克服の練習をする、
本当はやりたかったんだけどやっていないことに対して、
具体的な練習方法をAIに作ってもらいます。
とりあえずやってみるだけで、出てきたものがやりたくなったらやる、
くらいの気持ちがいいのかなと思います。
まとめ:創作活動が自分の未来を変えていく
2025年は、創作活動——自分の意思表示を形にしていく活動——が大事になるだろう、
という着想を基にどう考えて行ったらいいのかをまとめてきました。
『肩の上の秘書』の主人公が上手く行っていないように見えるとしたら、
恐らく自分はどう生きたくて、何をしたいのか、ということを考えていないからなのかもしれません。
AIがどうやるかや誰とどんな関係性を築くかについてサポートしてくれるようになった今、
人間らしいことというのは、意思表示とそれに伴う行動なのかな、なんてことを考えるのでした。