「モチベーション」と「恐怖」をもって「選ぶ」とき人は勇気を出すのだろう

こんにちは、チャイフ(@chaif_123)です。
「勇気を出した瞬間」というテーマで書いてみます。実際に僕が勇気を出した瞬間のエピソードを列挙するとともに、勇気を出す必要があるときってどんな状況なのか、どんな要素があるのかも考えてみました。
それでは!
モチベーションと恐怖が勇気を必要とする
「勇気を出した瞬間」というお題はいいですね。具体例とそこにまつわるエピソードも出せますし、勇気を出したからには、自分にとってそこにどんな意味があったのか、ということの振り返りにもなります。
どんなときに勇気を必要とするのか。そこには2つの要素があると考えています。
1つ目の要素がモチベーション。自分の中に「やりたい」という気持ちがあること。ポイントは「やらねば」という義務ではなく「やらなくても困らない、けれどやりたい」という純粋なモチベーションがあることです。「やりたい」と「やらなくていい」の間で葛藤するからこそ、やると決める瞬間には勇気が必要なのだと思います。
2つ目の要素が恐怖。やりたいんだけど、そこに何かしらの恐れを抱いているとき、それを乗り越えるエネルギーのことを勇気と呼ぶのでしょう。
恐怖を抱くパターン
恐怖を抱くパターンは様々あると思いますが、そのうちのほとんどは次の2つに該当すると思います。ちなみに、この2つは複合し得ます。
1つ目が、見られ方が変わる恐怖。「人間関係が悪化すること」と言ってもいいのですが、そこまでではなくともシンプルに「異なる一面を見せることへの抵抗」とか「恥ずかしい」場合も多いですね。例えば「店員さんに話しかける」や、「久々の友人にLINEをする」など。
2つ目が、失敗する恐怖。多くの場合、得意ではないことや初めてのことに挑戦する場合にこの恐怖が付きまといますね。「新規事業を立ち上げる」とかもそうですし、身近な例だと「新しい店に入る」とか「新しいモノを買う」とかでも、ちょっとした勇気が必要かもしれません。
チャイフが勇気を出したエピソードたち
僕が勇気を出したエピソードを列挙してみます。
これらすべてに共通して、勇気を出したエピソードには「その瞬間に力を入れる」イメージがあります。まさに「勇気を出した瞬間」というお題の通りですね。そして、表情もリラックスしていたり真顔ではなくて、眉毛は逆八の字になり口をつぐみ、真剣な表情のイメージです。前を見据え、真剣な表情で、集中して、エイッ!って言って飛び出していくような感じ。
さて、エピソードです。あ、先に言っておくと、ここで挙げるのは今年のエピソードだけじゃないです。
プロポーズ
いやまぁ…それはね。明確に人間関係を一変させる瞬間なのでね。
それを望む気持ちと、相手の反応に対する恐怖、失敗する恐怖などがないまぜになった状態だったのは間違いないです。
バンジージャンプを跳ぶ瞬間
数年前に100mの高さを誇る茨城県・龍神バンジーを跳んだことがあったんですけど、めちゃくちゃ恐かったですよ。
失敗というか、死を感じる行為ということで、いま思い出しても恐いです。その瞬間はもう「勇気を出して」じゃないと無理でしたね。体験したい気持ちと同時に、説明不要の恐怖がそこにはありました。
退職届を出す
転職をするタイミングで発生するイベントです。
特に、人生で1回目だったのもあり、だいぶ恐かったですね。メールを送る瞬間とか、上司にそれを告げる瞬間とか、勇気以外の何者でもなかったです。
海外出向するオタク友人に贈る寄せ書きを企画した
チャチな話もあえて並べてみます。
6年間くらい一緒にライブや聖地巡礼などのオタク活動をしてきたオタク友人が、仕事の関係でアジアに出向するということを聞いて、オンライン寄せ書きを企画し、他のオタク友人にも頼んで書いてもらいました。
今生の別れというわけではないんですけど、僕にとっては送り出したいモチベーションがあったんでしょうね。一方、”スベってるんじゃないか”という、恥ずかしさに近い恐怖がありました。
結婚式の3次会のカラオケの途中で帰ったこと
そのまんまです。
盛り上がっている会を切り上げて帰るのって勇気がいりますよね。これも、「そろそろ帰りたい」というモチベーションがありつつ、「ノリが悪いやつだと思われるんじゃないか」という人間関係に対する恐怖とのジレンマがあるからこそ、勇気が必要になってくるわけですね。
忙しいときに人に助けを求める
主に仕事で。自分がタスクを抱えまくり、てんやわんやで回っていないとき、同僚や上司やチームメンバーに助けを求める。これは僕にとって恐いことでした。恐いのは、評価が下がることや、ナメられること。自分がいただいている給料に見合うパフォーマンスと結果を出さないといけないという責任感を感じる中、「人に助けを求める」のは恐ろしいことでした。
「カッコ悪い自分を見せる」って恐いんですよね…。ただ実際にはそうではないんです。逆の立場に立ってみるとわかります。「人を助ける」のって、基本的には嬉しいことなんです。なぜなら他者貢献感を得られるためです。もちろん、何でもかんでも誰かに丸投げしていたらそれこそ人間関係に悪影響が起こり得ますが、「本当に困っている、助けてくれ」という人の評価をそれだけで下げたりはしません。むしろ、困っていることを共有してくれたことや、チームメンバーとの協力を言い出せる人が(前述の通り、恐いことなので)少ない中、その行動は高評価に値します。
もっとやっていこう。
自分から期限を宣言する
これも主に仕事で。ざっくりしてますけど。
ほとんどの人は期限を切らないです。恐いからです。まず期限を切ることで、人にプレッシャーを与えるので人間関係の恐怖があります。そして、自分で言い出した期限を守れなかったらと考えると、恥ずかしいし申し訳ないしで恐いです。
しかもこれは「やらなくてもいい(怒られない)こと」です。みんな恐いので、「期限を切らない」という共犯を作ってぬるい安心感に浸れます。期限を明確にすると確かに仕事は推進するのは頭ではわかっていますが、しないでおくと逃げを残せるメリットがあるし、多くの人が咎めない。
でもダメで、ストイックに期限を自分から宣言する。これをやっていきたいなぁと思ったりします。「やらなくてもいいけど、やった方がいいよねと自分を奮い立たせて、自分から率先してやる」類のものです。
寝る
「勇気を出した瞬間」というお題がこの答えを求めてないのは重々承知してるんですが…笑
言わずにはいられません、寝るのは勇気ですよ。
「早く寝て休息を取りたい」というモチベーションはもちろんありますが、「今日という日を終わらせてしまうこと」「やるべきことを終わらせずに1日を終わらせること」に対する恐怖があります。恐怖というよりこれは”もったいなさ”に近いかもしれません。
違う、そうじゃないエピソードたち
パッと出てきた重ためのイベントとかエピソードを思い出して、適当にアンチパターンを書いてみます。違いが見えてくるかもしれません。
確定申告を出す
こんなもん完全にタスクですね。
富士山に登る
これは”予定”です。
「やりたい」というモチベーションがあったのは事実でむしろかなり強かったですが、宿を予約して予定を組んでしまえば、あとはその日を迎えるのみです。その日が来たら行くだけです。淡々としたイメージがあります。
TOEICを受ける
やりたかったことだし、緊張したり失敗する恐怖とかもあるんですが、どちらかといえば「予定」だったり「やるべきこと」に近いです。少なくとも僕の感覚では。
それっぽいけどちょっと違うかもしれないエピソードたち
家を購入する
これはうーん…。確かに大きな決断なのは否定する余地はないんですが、「勇気を出してするもの」ではない気がします。しっかり条件を満たした物件を見つけたからこそ、根拠を持って正しいと思われる判断をした。そんな感じです。
思い入れのあるグッズを断捨離する
これは惜しいです。考えれば考えるほど決断ができなくなるので、エイヤではあるんですけど、勇気なのかというと勇気ではない気がする…。おそらく、自分の中で「いいや、捨てる!」と決めた瞬間自体は思い切り(勇気に似たもの)があったんだと思うんですけど、いざそれを取り出してゴミ箱に入れるというアクションを遂行する瞬間は、個人的にはただの”予定”でしたね。
もしかすると、勇気を出して決意し、アクションフェーズでは淡々と、というパターンはありそうです。
何かを選ぶときにこそ勇気が必要
書いていて思ったのが、 「何かを選ぶ」ときにこそ勇気が必要なのではないかということ。
「何も選ばない」「今のままでいる」ことには安心があります。まるで平坦な道を歩いているようなもので、エネルギーはほとんど必要ありません。それを「選ぶぞ」「変えるぞ」と決意し、行動に移す瞬間、まるで坂か、段差か、崖のように、進むためにはエネルギーを必要とします。
何かを選ぶとき、同時に何かの選択肢を切り捨てることになり、それは恐ろしいことです。その選択によって変えてしまう対象は「状況」や「人間関係」のような外部かもしれないし、「価値観」や「意識」のような内部かもしれません。
「勇気を出す瞬間」とは、いわゆるコンフォートゾーンからストレッチゾーンに出る瞬間、とニアリーイコールなのでしょう。「プロポーズ」「退職届」のようなクソデカイベントもあれば、「わからないことをちょっと人に話しかける」「お店でいつもと違うものを注文してみる」「昨日より早く寝る」などの日常の中に変化を取り入れてみることも立派な勇気です。
「いつもの自分だったらしない行動」を取ってみたり、”あえての”という行動をやってみる。それは誰でもない、自分にとっての「やりたいこと」であり「恐いこと」であり。
僕たちのオンラインコミュニティではそれらをしばしばOneStepと呼んでいたりします。
チャイフ